黒いマントを羽織った男、ダーズベルトが死神といった男怪しい瞳を持つ男とダーズベルトが真っ向勝負をすることになった。
 「ダーズベルト、貴様は死ぬ筈なのに死んでいない予告はちゃんと果たすのがD・Kのプライドだ」
 「ふっそんなのがプライドといえるか」
 ダーズベルトは男は同時に錬金術をしてダーズベルトは壁の一部から鉄剣を出し男は地面から土の壁を出しただけだった。
 「そんな物、俺に効くと思ったのか? 」
 ダーズベルトが土の壁を壊そうとすると壁からいきなり土の棘が出てきた、ダーズベルトは避けたが手にかすり傷を負った。
 土の棘からは緑色の水が少しずつ少しずつ滴り落ちていた。
 「ダーズベルト君にはこの液体がなんなんだか解るよね? 」
 「あぁお前の事だどうせ毒でも塗ってあるんだろお前はジワジワと相手を殺すから死神という名が付いたんだよな」
 ダーズベルトはそう言って男に襲い掛かった、男の前にはまた土の壁が建ったしかしダーズベルトはそのまま壁に触り電流を流し破壊した。
 「なんてむちやくちゃなことをするのかね君は・・・・・・・それだから見放されたんだよダーズベルトいやD・Kといった方がいいかな? 」
 男は錬金術で地面から自分の前に壁を何十個も建てた、ダーズベルトは無我夢中に壁に電流を流し破壊していった、最後の一個を壊したとき男の手には木の人形が持っていた剣が持たれていた。
 「D・K、君の体はこの剣に燃やされるのが関の山だ」
 「逆にお前を燃やしてやろうか?この槍で貴様を燃やしてやるよ」
 ダーズベルトは地面から槍を出して構えた一方男はただ剣を持ったまま微動だにしなかったダーズベルトが間合いを縮めて腹を刺そうとすると男はいきなり構えて男も切り掛かってきた。
 金属と金属がぶつかり合い響き渡る音が路地を駆け回ったダーズベルトと男の激しい攻防戦が始まった。
 「なかなかやるじゃないかD・Kよこれでこそ君だよ」
 男は剣を錬金術で漆黒の鎌が出来た、鎌は黒くそして刃先だけが赤くなっていた。
 男はそれを振りかざし一気に振り下ろした、ダーズベルトは楽々と避けたが地面には巨大な穴と周りには熱で燃えているコンクリートの欠片たちがあった。
 「そんな鈍い鎌じゃ全然俺は切れないぞ」
 「それはさぁちゃんと避けてから言ってくれないかなD・K」
 男が言うとダーズベルトの手足などが知らぬ間に切り刻まれていた、深くも無く浅くも無い集中出来なくなる程度の痛みだった。
 「なっ・・・・貴様何をした? 」
 「なにただの衝撃で切れただけだろまともに当たったらどの位になるかな?クククククク 」
 男は不気味に笑いながらダーズベルトを挑発していたしかし集中出来ない状況のダーズベルトは思わず男に切り掛かろうとした、男は鎌でガードをしたが電流の熱で鎌が熔け始めた。
 ドロドロと地面に鎌の鉄が熔け落ちていった。
 「おやせっかくの鎌がこれじゃ使えないな」
 男は鎌を投げ捨てて錬金術で銅の壁をダーズベルトの周りを囲むように出した、壁からは小さな棘が数百本も生えていて奇妙な威圧感があった。
 「くそっ囲まれたか・・・・・それならこれでどうだ」
 ダーズベルトは地面から自分を囲む様に壁を出したしかし銅の壁の棘が発射された、すると壁は無残にも撃ち壊れ残った棘がダーズベルトを襲った。
 「ぐぁぁぁ・・・・つっ・・・」
 ダーズベルトの体中に棘が刺さりささった所からは血が容赦なく流れていた、更に棘に熱があり口には出せない痛みがダーズベルトを襲った。
 一方眠らせられたエドはようやく目を覚ました時にダーズベルトの叫び声が聞こえエドはすぐさまダーズベルトの援護に向かった。
 「ダーズベルトさん!!・・・・はぁはぁ良かったダーズベルトさん無事で」
 「おやD・Kやっぱり2VS1じゃないかまっただ1人ぐらい増えても良いんだけど」
 男はまた錬金術で銅の壁をダーズベルトとエドを囲むように出した。
 「エドワード君今は話している場合じゃないよ・・・僕だってこんなザマだ」
 ダーズベルトはエドに体中にある生々しい傷を見せた。
 「どうしたんですか?その傷・・・・・・まさかこの壁にですか? 」
 「そうだよ、すぐに盾を作るんだ並みのパワーじゃないこの壁の棘は僕の壁も壊されてしまったからね」
 ダーズベルトは地面槍を巨大な盾に変えた、盾には雷をモチーフにされた紋章が刻まれていた。
 「そんなもの僕には効かないよ!!  」
 壁からは一斉に棘が発射された盾にガキン、ガキンと当たり少しずつ押されていた最後には棘は刺さらなかったが盾は無残にも破壊されていた。
 「ダーズベルトさんこれをまともに受けたんですか? 」
 「まともじゃないけどこれを受けたらただじや済まないよエドワード君僕は一切の防御はしない自分で自分を守るんだ君もそうだ僕を守らなくて良い自分だけを考えろ」
 ダーズベルトはそう言って地面から盾をまた作り出しもう1つ剣を錬金術で出したエドはそこらの金属パイプからダガーと盾を出した。
 ダーズベルトとエドは一緒に男に襲い掛かった、男はまた漆黒の鎌を出しそれでガードした。
 
 全然攻撃が当たらない・・・・・・くっこれじゃ体力の無い俺が不利だ

 一見好戦のように見えるが男は余裕でガードをしてダーズベルトとエドの攻撃は一切当たっていなかった、それだけではなく振り下ろす衝撃でダーズベルトとエドだけが傷付いていくだけだった。
 「もうつまらないしトドメと行きますか」
 男は鎌を壁に変えたしかも今回は銅ではなく鉄だった、更に棘は小さく何千本以上あるか考えられない。
 「エドワード君早くガードの準備をするんだ」
 エドは言われた通りに盾を出した。
 「ではチェック・メイトですよD・K」
 一斉に棘が発射されたダーズベルトの盾には数百本しか来ないでエドの方に数千本の棘が襲い掛かった。
 エドの盾はピシピシとひびが入ってきた、更にあまりの強さに少し少しと後ろに押され始めたそしてついに盾が破壊され丸腰状態になった。
 「エドワード君!!  」
 ダーズベルトはエドに飛びつきその棘をさけたしかしダーズベルトの背中には避け切れなかった棘が数百本もささり瀕死状態になってしまった。


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